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SBSラジオ 2013年10月2日放送

茂子先生、よろしくお願いします。

きょうのテーマは、「風邪の対処法」です。

 

 

Q 夏に水分を摂り過ぎると、この時期に様々な症状が出てくるということですが、主なものは?

 

  • 気温や気圧の変化で、皮膚表面で水の発散不良がおきます。発散できない水分は呼吸器にまわり、咳や鼻水の症状として顕れやすくなります。
  • また、寒暖の差が激しいため、気管や喉が熱をもち、痛みを伴います。痰が出やすい、喉がつかえるといった症状も出ます。

 

 

Q 夏に水分を摂り過ぎた方は注意が必要ですね?

 

  • 過剰な水分は胃腸の機能も弱め、それにより風邪をひきやすくなっています。

 

 

Q 風邪は汗をかくと治るというのは本当ですか?

 

  • 漢方では、風邪は外から侵入してくるも「外邪」と捉えます。
  • 汗をかかせることは、冷えて機能が落ちている体表に血液を送り、温めて外邪を飛ばす処方です。
  • 既に汗をかいている方に使うと、それ以上かかせることは出来ないので、逆に肺に水気を引き込んでしまいます。発汗剤で肺炎になる理由です。手が湿っている人にもしてはいけません。

 

 

Q 風邪の予防で大切なことは?

 

  • スカーフなどで首筋を冷やさないこと。首の後には風池、風門という風邪に関わるツボがあります。
  • 冷えて戻ったら、その時こそ発汗時の漢方、または、ドライヤーで首筋を暖めましょう。温かい服装にして、温かいものを少量口に入れましょう。

 

 

Q 首筋を暖める。暖かいものを少量口にするですね?喉の痛みなどはいかがでしょうか?

 

  • のどに痛みが出始めた時は、塩気を加えたうがいや、ミズキという酵素に塩を加えたうがいをお薦めします。
  • 漢方薬は炎症を摂るものです。痛み方、傷んでからどれ位時間が経っているか、どの程度痛いのかにより何種類かの処方があります。

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Q のどの痛みをのど飴でなんとかしようというのは間違いですか?

 

  • 食効のある商品なら初期の痛みの改善が出来ます。
  • 塩とのど飴ぐらいはバッグに入れておくと良いでしょう。「リコリスのど飴」、「くまザザのど飴」、「プロポリスのど飴」、「プロポリスのスプレー」などを予防にも持っていると良いです。

 

 

Q 風邪をひいてしまった時の食事についてはいかがでしょう?

 

  • お腹が空かなければ、無理に食べる必要はありません。消化する力もありませんので、体が一生懸命風邪を治そうとしているのを邪魔してしますます。
  • お腹がすいてきたら 一番はご飯に味噌汁、梅干しを推奨しています。
  • 漢方薬を使っている子供のなかには、熱があっても元気でお腹が空くという子もいます。しかし、熱が高い時には、控えめで消化の良いもの、または、アミノ酸などのサプリメントを推奨しています。食べやすのは塩気をしっかりつけた梅干しおにぎりですね。

 

 

Q ノロ、ロタウィルスなどが心配な季節になってきますね?

 

  • 漢方薬を処方する上で大切なことは「証に従え」です。風邪のような急性疾患は時間で病状が変化します。そこに対応すれば早く改善します。
  • はき下しなどの胃腸の風邪を霍乱(かくらん)と呼んでいます。ウィルスで言えばノロ、ロタウィルスですが、これらも同じ治し方です。風邪に対応するものを家庭常備薬としておいておくと非常に便利です。

 

 

 

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SBSラジオ 2012.2月 1日放送

■ きょうは、漢方の「五味調和」という考え方について教えてもらいます。「五味調和」とは?

 

◎食養生の基本原則。

◎五味とは ①「酸・・酸っぱいもの」

②「苦・・苦味や渋みの物」

③「甘・・甘味のあるもの」

④「辛・・辛味や香りのあるもの」

⑤「鹹味(しおからみ)・・しょっぱいと感じるもの。塩気やミネラルのこと

◎五味が絡み合って体が喜ぶオイシイ食べ方ができる。

◎合成したり、単品で抽出したものではないということが大切。自然界の物は、必ずバランスが取れるようになっている。

◎おいしい料理を作るということは、おいしく調理するということ。舌がおいしいと判断すること。

⇒本当の味は体に良く、バランスも良く調理されたものであるはず。

 

 

■ 辛い料理はブームにもなりましたし、寒い冬食べたくなりますね。辛味にはどんな役割があるんですか?

 

◎辛味の多くは気剤

◎五行では金、季節は秋で、経絡でいうと、肺・大腸経に属す。

◎秋は空気が乾燥し肺に負担をかけるので、辛味を加えて発散を助ける必要がある。

◎また辛味には防腐作用もある。

◎『スパイスは腐り止め、尿酸値が高い人がとんかつ食べたければマスタードをべったり塗って食べればいい。刺身を食べる時、しょうゆにどっぷりつけても寄生虫は死なない。ワサビでは死ぬ。』

⇒薬味はたんぱく質・食肉の害を消す。

 

 

■ 辛味が不足してしまうとどうなりますか?

 

◎大・小腸に負担がかかる。

◎腸が腐らないように解毒するのは肝臓。肝臓に負担がかかれば痛風にも簡単になってしまう。

◎もうひとつ大事なことは、辛味は発散剤(気を晴らすと)だということ。⇒アロマ

◎鼻炎や皮膚トラブル、アトピーなどは、体表の発散不良。香辛料もうまく使うとアレルギー性鼻炎や喘息などは簡単に和らぐ。また治すためには食養生として取り込むことが大切。

 

 

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■ 普段の食生活に「辛味」をうまく取り入れるには? 料理のコツなどアドバイスをお願いします。

 

◎フランスでは主婦のレベルを見るのはスパイス棚と言われる。

◎私たちの研究会では、10数種類の日本人のおなかにあわせた蘭香というスパイスをまず使い慣れてもらっている。肉や油もの料理だけでなくカレーに入れれば一味おいしく、中華風スープやオニオンスープなどにも合う。外食の方にも最適。

◎まず、香辛料慣れすること。マヨネーズには蘭香を入れて「マヨラン」。煮魚にはたっぷりの生姜。そばにはトウガラシと、普段から薬味を使うことを心がけるということが一番。

◎使い慣れない方用にペパーソルトやハーブソルトも用意しているが、食品メーカーもかなりスパイスを取り揃えているので、暇なときに眺めてみては。

 

 

漢方薬では、どのようなもので辛味を摂れますか?

 

◎お腹の張りがひどい方や、しくしく痛む方、軟便になり易い方などには食品では「蘭香」、漢方薬では「安中散」がある。常備薬としては安中散を持つと良いでしょう。

◎漢方薬はきちんと合っていればそのかたにとっては胃腸薬みたいなもの。胃が弱いけれど漢方薬は大丈夫?などということはありえない。

 

 

■何か注意点はありますか?

 

◎激辛ブームなので唐辛子には注意が必要。血液中を温めるので、臓器に炎症を抱えている方や高血圧の方はほどほどに。

◎また今の季節料理としてカニ料理があるが、カニそのものは大寒といって非常に体を冷やす。小さい子がそのまま大量に食べると、腸が冷えて白色便になってしまうこともある。必ずワサビや生姜、レモン、ポン酢、黒酢などをきちんと使ってほしい。最後の鍋で薬味をたっぷり食べることを忘れないで。(酸味は温めます。)

 

 

 

茂子先生、ありがとうございました。

次回も引き続き、「食養生」の「五味」について教えていただきます。

静岡市清水区にある漢方の専門店「蘖薬局」の堀茂子さんでした。

SBSラジオ 1月4日放送

茂子先生、今年もよろしくお願いします。

 

■前回は漢方の基本的な考え方を教えてもらいました。

中国で始まり、日本に入ってからは日本人に合うように進化してきたということでしたね?

 

・漢方薬の原料である生薬は神農さんという神様のような人が、野山を駆け回り365種の薬草を発見したところから始まります。

・日本人に合わせ、江戸時代から明治・大正・昭和と文学者や薬学者が苦労してつなげてきました。

 

 

■前回は、漢方と「食養生」のお話がありました。

良い食べ方をしていれば良い体に、悪いものを取り込んでいけば歪んだ体になるということですが…

食べ方というのは紀元前のさらに昔から各地にその方法が伝えられています。現代の日本が日本人に残されたいわゆる郷土料理ですが 忘れ去られているのです。

・「食養生」の考え方…日本人の民族・気候風土に合わせた食事を摂ることが大切。郷土料理に残されています。

・日本人は腸の長い草食民族で、農耕民族という長い歴史があります。その土地その土地の料理には、生きていくための智慧が入っています。草食民族が肉食をするには、腸を守る食べ方が必要になります。湿気の多い国ですので、大陸のまねをしたら体が壊れます。五味調和の中の辛味・・肺・大腸経に働く薬味が必要ということになります。

 

 

■では、堀さんからご覧になって、現代人の食生活はどのように映りますか?

 

・本来の調理という概念が欠けてきているようです。

・「食養生」の考え方では、酸味/鹹味(しおからみ)/辛味の調和が大切です。

・例えば、塩は長いこと昭和46年に塩田が撤廃されてからはまともな塩気をとっていません。(「Nacl」ですが、減塩していると腎の力が弱くなってしまいます。(なくなった理由です。ミネラルの不足は人体にとってありとあらゆる場所でトラブルを起こします。)良い塩気は人体の細胞が生きていくために、正常な働きをするためには欠かせないものなのです。血液はかなりしょっぱいのです。

 

 

■外食の機会が増えたのも最近の傾向ですね?

皆忙しくなっているので仕方がないことですし、食べることは人間の最大の楽しみのひとつですよね。

・「簡単に済ませる」という考えが増えているので、外食や冷凍食、保存食だけでは不足する栄養物質があります、ですから偏りをなくすということは大事です。私は1週間の間に修正してねと言っています。

・昔からの梅干しは、肝臓と腎臓を守る食べ物です。良い塩梅という言葉はここからきています。また、日本人にとっての発酵食品は、味噌・醤油・納豆・漬物・麹でした。このような食品を是非取り込んでください。発酵食品が不足してきているので、大腸がんや胃がんが増えているのではないかと思われるくらいです。発酵食品は腸管免疫を強くします。癌になった方などにはここが大切になります。

・ですから、食事で摂りきれないもの、バランスが悪い時は、その方に合わせて必要な漢方薬や食材を薦めています。

 

■漢方薬というと長く飲まなくてはとか、自分には合わないという方もいらっしゃいますが…

そもそも漢方薬は一人一人にきちんと合わせるのですから合わないということはないのです。

合わないのは自分に合った処方ではないということです。

長いく飲むということは長いこと病気をしていたからで病気になった原因を作っていただけの時間がかかります。楽になるのは早いのですけれど、今かせ引いたというときには今飲めば1回で治ります。寒くなると腸の力が弱るので吐き下しの風邪が多くなりますがこれも1~2回で回復します。

(・患者の体質、病に対する抵抗力、病の原因、病邪の位置、病の時期、症状など、病の全体像を示すと共に治療方針を指し示すものを「病証」と呼びます。

・漢方薬というと病証に合わせるということが必要ですが、)また、一生を守るという飲み方があります。

(・そのようなものに使われる生薬を料理に使う方法として、)例えば、最近は見かけませんが、京都には小建中湯という子供のお腹を守る処方に似た飲み物があります。昔は駄菓子屋さんではニッキの棒やニッキ味の紙が売っていました。

 

・また、水気をとりこむとき、静岡は緑茶が多いですが、眠りにくくなったり、小水の出が悪い、肌が荒れやすいという方は、ハト麦のお茶を取り入れることも手です。弘法麦ともいわれ弘法大師さまが日本人に合うと持ち帰ったものです。さらに病気を持つ方には、三養茶というハト麦のエキスがあります。病気にならないための方法は瘀血の処理と水の処理です。三養茶と簡単な駆瘀血薬を常に飲んでおくとよいのです。また、風邪など早く治すためには手元に置いてほしい漢方薬があります。

・漢方の常備薬をマスターしていただければ家族の健康を守れるようになります。

 

 

■その時のその方の状態に合わせて…ということですね?

 

・漢方薬の選び方に、女性を花に例えたものがある。

「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿はユリの花」

 

立てば芍薬…おへそが立ったら気も立ってきます。 芍薬の入った処方のものを

座れば牡丹…お尻が重くなって、どっこいしょというようになったらボタンの入った処方を

歩く姿はユリの花…百合の花は頭が重くいつもゆらゆらしている  神経症などに用います。

 

・処方名を当てはめるのではなく、人体の異変に生薬を当てはめていくのが、漢方の選び方

 

 

茂子先生、ありがとうございました。

次回は、「食養生の辛味」についてより詳しく教えていただきましょう。

静岡市清水区にある漢方の専門店「蘖薬局」の堀茂子さんでした。

SBSラジオ初めの原稿 2月

Q① 「五味調和」とは?

食養生の基本原則です。おいしい料理を作るということはおいしく調理するということ

舌がおいしいと判断する  本当の味は体にとって良いもの、バランス良く調理されたものであるはずです。

五味とは 酸・・酸っぱいもの 苦・・苦味や渋みの物 甘・・甘味のあるもの 辛・・辛味や香りのあるもの

鹹・・鹹味  しおからみ・・しょっぱいと感じるもの 塩気やミネラルのことで これらの五味が絡み合って体が喜ぶオイシイ食べ方ができるのです。その味は自然界に昔から存在していたもののはずです。

合成したり 単品で抽出したものではないということが大切です。どの味が強いかにより食味、食性が定められますが 自然界の物は必ずバランスが取れるようになっています。甘い中にも塩気を感じたり、辛い中にも甘味を感じたり   ということです。

 

Q② そのなかで「辛味」の働きは?

辛味の多くは気剤でできたいて は五行では金 季節は秋 で経絡でいうと 肺・大腸経に属します。秋は空気が乾燥し肺に負担をかけます。辛味を加えて発散を助ける必要があります。また辛味には防腐作用 いわゆる腐り止めですね ・・があります。腸が腐ったら  癌にもなります。薬味はたんぱく質 食肉の害を消すのです。『スパイスは腐り止め 尿酸値高い人がとんかつ食べたければマスタードをべったり塗って食えばいいのです。刺身を食べる時 しょうゆにどっぷりつけても 寄生虫は死なへん、ワサビでは死ぬんです。』が師匠の口癖

 

 

Q③ 「辛味」が不足すると、どうなりますか?

先ほど話したように 辛味が不足すると大・小腸に負担がかかる。腸が腐らないように解毒するのは肝臓 肝臓に負担がかかれば痛風にも簡単になってしまいます。肝としての能力・神経や筋肉に対する事柄、免疫に関する事柄などさまざまありますがこの辺の能力が落ちてしまうということ。もうひとつ大事なことが 辛味は発散剤ということ、気を晴らすということもあります。片仮名になるとアロマですね。

鼻炎や 皮膚トラブル アトピーなどは体表での発散不良ということなのです。香辛料もうまく使うとアレルギー性鼻炎や喘息などは簡単に和らぎます。また治すためには食養生として取り込むことが大切です。

発散剤でありまた 気剤であるということは 気というものは見えないのですが エネルギーと考えれば解り易いですか。物を動かす力、変化させる力です。気がないということは生命活動をしていないということなのです。

【生きている物と死んでいるものの違い。体温があるかないか。動いているのかいないのか。死んだときの体重減少 魂の30gともいわれますが。これがエネルギーでしょうか】

 

 

Q④ 普段の食生活に「辛味」をうまく取り入れるには? 料理のコツなどアドバイスをお願いします。

フランスでは主婦のレベルを見るのはスパイス棚と言われますが 肉が入ってきてスパイスが入ってこなかったので何を使ったらよいのかわからない方が多いので私たちの研究会では10数種類の日本人のおなかにあわせた蘭香というスパイスをまず使い慣れていただいています。肉や油もの料理だけでなくカレーに入れれば一味おいしく 中華風スープやオニオンスープなどとてもあいます。外食の方にも最適です。まず 香辛料なれしていただくこと そして日本では昔から刺身にはわさび、おでんにはマスタード、茹で卵には塩コショウ マヨネーズには蘭香を入れてマヨラン・・」と評判です。煮魚にはたっぷりの生姜を、そばにはトウガラシと普段から薬味を使うことを心がけるということが一番です。使い慣れない方用に 海の精を使ったペパーソルトやハーブソルトも用意しています。私のところでは使いやすい 忙しい人や、外食の方、いま病気の方が多いので料理に用いる多くのスパイスは置いていませんが師匠が長いことスパイスは大切ということを説いていたため食品メーカーさんがかなりスパイスを取り揃えています。暇なときに眺めてもよいでしょう。

 

 

 

 

Q⑤ 漢方薬では、どのようなもので辛味を摂れますか?

お腹の張りがひどい方やしくしく痛む方軟便になり易い方などには食品では蘭香 漢方薬では安中散(甘草いれて7種類の気剤)があります。大健中湯も私は薬味で良いと思っていますので使いませんがこれも胡椒と乾姜に人参が入る辛味の処方です。常備薬としては安中散を持つと良いでしょう。

また 薬味が足りないための病変が多いのでかなりの漢方処方に気剤が配合されています。

このため漢方薬はきちんと合っていればそのかたにとっては胃腸薬みたいなものなのです。胃が弱いけれど漢方薬は大丈夫?などということはありえないのです。

 

 

Q⑥ 何か注意点はありますか?

激辛ブームなので唐辛子には注意が必要です。血液中を温めますので臓器に炎症を抱えている方や高血圧の方はほどほどにしてください。

また今の季節料理としてカニ料理がどこの地域にもありますが カニそのものは大寒といって非常に体を冷やします。小さい子がそのまま大量に食べる腸が冷えて白色便になってしますこともあります。

必ず ワサビや生姜 レモン ポン酢 黒酢などをきちんと使ってください。最後の鍋で薬味をたっぷり食べることを忘れないでください。(酸味は温めます。)

 

 

Q⑦ 上記以外でお話になりたいことは?

病気にならないためにはまず食べ物を入れるところをしっかりさせておくことが大切。

前回の水分の摂りすぎについてと今回の薬味を使うということっでかなりまもれます。

後は瘀血という話になりますがこれは食生活の悪化によるもの・・・食毒が原因・・と先天瘀血 および後天的にストレスや怪我などから派生するものがあります。病気という状態の方はすべて 瘀血を持ちます。

瘀血以外はゆっくりで良ければ漢方薬を使わなくても改善できますがこの瘀血だけは漢方薬が必要となります。

SBSラジオ初めの原稿 1月

<アンケート項目>

 

Q① 「食養生」の考えについて教えてください

日本人の民族・気候風土に合わせることが大切

日本人は腸の長い草食民族 農耕民族という長い歴史があります。

その土地その土地の風土料理はそこの生きていくための守り方が入っています。

草食民族が肉食をするには腸を守る食べ方が必要になります。

湿気の多い国ですので 大陸のまねをしたら体が壊れます。

良い例が(悪い例かな) 今年の水を飲みなさいという風潮

必要以上に飲みすぎれば お腹が冷え 物が廻らずに熱中症をおこします。

夏に水の滞りを作れば 秋になって皮膚からの発散力が落ちた時には 皮膚トラブルが起きるか 呼吸器から水を出すということになり風邪ひいたり咳になります。

 

Q② 堀さんからご覧になって、現代人の食事の傾向はどのように映りますか?

本来の調理という概念がかけてきているようです。

酸味・鹹味(しおからみ)・辛味の調和が大切 お腹が喜ぶ形にしなくてはいけないのです

塩が 長いことNacl出会ったことも腎の力がなくなった理由です。ミネラルの不足は人体にとってありとあらゆる場所でトラブルを起こします。

辛いものはだめなどと辛味をとらない方がいる。最近では激辛 ・・毎日食べることはないでしょうが・・日本の風土に合わせた量にしたいものです。唐辛子は血液を温めますから炎症を持っている方は食べ過ぎないようにしたいものです。本来の薬味の使い方に戻してください

私は薬局をやっていますので食事で摂りきれないもの、バランスが悪い時はどうするということでその方に合わせて必要なサプリメントや食材を薦めています。

どうしても外食になったり 簡単に済ませることが現代は増えていますので偏りをなくすということは大事です。

昔からの梅干しは肝臓と腎臓を守る食べ物

日本人にとっての発酵食品は味噌・醤油・納豆・漬物・麹 ヨーグルトではなくこのような食品を是非取り込んでください。これから寒くなります。お腹をしっかり守るものです。発酵食品が不足してきているので大腸がんや胃がんが増えているのではないかと思われるくらいです。

 

Q③ 毎日の食生活に取り入れやすい漢方の考え方をご紹介ください。

漢方薬はもともとは 法定伝染病などのいわゆる傷寒・・外からやってくるウィルスや細菌、寒さ、湿気、暑さなどより 異変を起こしたというところから始まっています。(傷寒論はその成り立ちと病の進み方)

家庭常備薬としてまずは持っていてほしいものです。

風邪は30秒で引きます。すぐに対応すれば1~2回の服用で治ります。

怪我したときも早く痛みと炎症を止めることができます。

ノロでもロタでも胃腸の風邪  これにも素早く対応できるのです。良く漢方薬の効き目をわかってくれた方たちは常に漢方薬を常備薬として持っていただいている方が多いです。

漢方薬というと長く飲まなくてはとか極端な方は自分には合わないとかいう方がいますが漢方薬はその時のその方の状態に合わせるものです。同じ風邪でもその方により疲労度や寝ていられるのかいられないのかなど違います。時間帯でも違ってきます。

漢方薬というと病証に合わせるということが必要ですがもう一つ その方を一生守るという飲み方があります。そのようなものに使われる生薬を料理に使う方法。最近は見かけませんが京都には小建中湯という子供のお腹を守る処方に似た飲み物があります。昔は駄菓子屋さんではニッキの棒やニッキ味の紙が売ってました。

水気をとりこむとき 静岡は緑茶が多いですが眠りにくくなったり(夕方以降は緑茶は飲まない方が良い) 小水の出が悪い 肌が荒れやすいのどという方はハト麦のお茶を取り入れることも手です。弘法麦ともいわれ弘法大師さまが日本人に合うと持ち帰ったものです。さらに病気を持つ方には三養茶というハト麦のエキスがあります。

Q④ 上記以外でお話になりたいことは?

漢方薬の選び方 処方名を当てはめるのではなく

人体の異変に生薬を当てはめ処方をはめていくということ 寿大学や婦人学級でもお話しているのですが

立てば芍薬

おへそが立ったら 芍薬の入った処方のものを

座れば牡丹

お尻が重くなってどっこいしょというようになったらボタンの入った処方を

歩く姿はユリの花

百合の花は頭が重くいつもゆらゆらしている  神経症などに用います。

百合病、百合狐惑病編参考

漢方の常備薬をマスターしていただければ家族の健康を守れるようになります。

以上です。

SBSラジオ

放送日:2012年 9月 5日(水)

話していた内容の原稿です

こんなこと話していたんだ—-

という感じで読んでください

詳しくはまた解説していきますね

毎月、第一水曜日にお送りしている「漢方でいきいき生活」。
この時間は、静岡市清水区にある漢方の専門店「ひこばえ薬局」の堀茂子さんをスタジオにお招きし、生活に役立つ漢方の知恵を紹介していただきます。
これまで思い悩んでいた体の不調にも、解決の糸口が見つかるかもしれませんよ。

茂子先生、よろしくお願いします。

■ まだまだ残暑が厳しいですね… 体調を崩しやすい時期ですね~?

暑い時は、汗を出したりするので、血液は体の表面に多く回っています。すると、体の中(胃腸)には血液が少なくなり、消化・吸収する力が弱くなります。出てくる症状としては、食欲不振、だるい、疲れる…などです。最近は、むくむ方も多くなっています。

■ 症状に合っていない対処法も氾濫しているようですね?

一番多い間違いは、水分の取り過ぎです。
報道にもありましたが、外で作業をしている方が熱中症で救急搬送されました。
その方曰く「10分おきにしっかり水をとっていたのに。なぜ熱中症になったのか」ということですが、
水を飲み過ぎていると熱中症になるということですね。
汗は、真水ではありません。塩気やタンパク質を含んでいます。
塩気やアミノ酸抜きで水分をとっていると体の中の液性が壊れます。
熱中症だけでなく、だるい、疲れやすい、むくみの原因にもなります。

■ そのほかにはありますか?

もう一つは食欲がないからと、さっぱりしたもの、冷たいもの、水っぽい食事に偏ってしまうということです。きゅうりやトマトは生暖かくても体を冷やしてくれます。ゴーヤが一番冷やします。冷蔵庫から出して冷たい状態ではかなり冷やします。

■ 薬味・スパイスをうまく使いたいですね?

薬味をしっかり使って、バランスをとることが大切です。
ゴーヤの調理には、塩でもみ、酸味や辛味で調理しますね。
冷えてお腹が張る方も多くなっています。蘭香など複合のスパイスが使いやすく飲んでも良いですね。

■ 堀先生は、常備薬もお薦めしていますね…?

夏は特に吐き下し、食欲不振の状態が多くなります。
風邪をひきそう、頭が痛くなりそう、お腹が痛い、気持ち悪い、吐きそうなど急に体調が悪くなったと2枚目へ                                          

きに漢方薬は早く効き、早く良くなります。
また、緊急時が一番役に立ちますが、漢方には心臓循環を守るものが数多くあります。
常備薬として置いてあれば、すぐに飲めるし早ければ早い程早く治ります。 

■ 常備薬も各家庭に合わせたものが必要なんですか?

その家庭にあわせて必要な処方を持っていていただきます。
各家庭によって、体質食事、生活習慣が違います。その家庭に特有な常備薬があります。
持っている常備薬の中から、処方の組み合わせを変えることによって治すことができます。
その都度電話でも伝えることができますので便利です。

■ 病気や怪我をしっかりと把握して、それに対処していくことが大切ですね?

漢方は、元々が人間の自然治癒力をあてにした医学です。
私たち漢方家は既に探され、使われ、体系化された理論を学んで応用しています。
まだ解剖もない、検査もないそんな時代から人間工学に基づき、病気や怪我の状態をきちんと把握し、どこがどう歪んでいるのか、その歪みはどのように修正したら良いのかにきっちり当てはまっていることは驚きです。
漢方処方は病態にあわせて歪みの修正ができるようになっており、処方の組み合わせで 個々の方々の病態の歪みを修正できます。

◎ 縁のある方にいつまでも元気に過ごして欲しいと、漢方の小話や生活の知恵、病気のことなどを盛り込んだ情報誌を毎月発行している。
◎ ご希望の方には無料でお分けします。お電話またはホームページよりお申し込み下さい。
◎ 電話番号:054-334-7719 
◎ ホームページは『ひこばえ薬局』で検索

茂子先生、ありがとうございました。
静岡市清水区にある漢方の専門店「蘖薬局」の堀茂子さんでした。

スタジオ出演:薬剤師 鍼灸師 食養アドバイザー 「蘖薬局」堀茂子 様
0543-34-7719

SBSラジオ放送より 2012年 8月 1日

話していた内容の原稿です
こんなこと話していたんだ—-
という感じで読んでください

詳しくはまた解説していきますね

放送日:2012年 8月 1日(水)11:25~11:34
出演:薬剤師 鍼灸師 食養アドバイザー 「蘖(ひこばえ)薬局」堀茂子(ほり・しげこ)

毎月、第一水曜日にお送りしている「漢方でいきいき生活」。
この時間は、静岡市清水区にある漢方の専門店「ひこばえ薬局」の堀茂子さんをスタジオにお招きし、生活に役立つ漢方の知恵を紹介していただきます。
これまで思い悩んでいた体の不調にも、解決の糸口が見つかるかもしれませんよ。

茂子先生、よろしくお願いします。

■ この時期には肌のトラブルも多いようですが…?

◎あせも、汗かぶれ、日焼け、日光皮膚炎、とびひ、水ぼうそう、ヘルペス など

■ やっぱり原因はいろいろですか?

◎あせも・汗かぶれ ⇒ 汗によるトラブル 皮膚が湿っているため摩擦が起きる火傷状態
◎びひ、水ぼうそう、ヘルペス ⇒ 免疫系が弱くなって起こる

■ 夏の疲れとも関係しているの?

◎腸との関わりが大きい。
◎栄養不足…食欲がなくさっぱりしたものしか入らない。便秘や下痢、小水の出方がおかしいなど腸の力が落ちていると、栄養を皮膚まで回せない。

■ ここでも腸が関係しているんですね?

◎漢方的に見ると、皮膚は肺・大腸経に属している。
◎皮膚からの水分はもともと気体で出るものだが、それ以上に水が溢れてくれば汗になり、この汗でかぶれる人がいる。水を出し切れないと皮膚疾患になる。
◎さらに水気の処理が追いつかないときは 呼吸器から出すことになり、これが咳が出る理由。
夏場に飲み過ぎていると、急に涼しくなった秋口に咳をする方が多くなる。
◎水分のとりすぎは腸を冷やし、熱中症の原因にもなる。また、皮膚もブツブツしてしまう。

■ 内臓が健康なら皮膚も健康になるわけですね?

◎「皮膚は内臓の鏡」
◎血液の中身が良くないと、まずは生きていくことに対して重要な臓器に最優先で送られる。健康で綺麗な皮膚には十分な栄養が回っているということ。内臓もしっかりしているということ。

■ 汗をかく赤ちゃんは気を付けたいですね?

◎赤ちゃんは汗をかいたら、ヌレタオルで吹いてあげて。
◎昔のような行水も有効。

2枚目へ                                          

■ 夏場の肌対策においてもしっかりした栄養を摂ることが大切ですね?

◎細胞の構成成分の三大栄養素:アミノ酸、ミネラル、良質の油(椿油)を進めている。

■ 椿油やゴマやは食べる化粧品なんて言われたりしますが…

◎オリーブよりも酸化しにくい。
◎肌につけることもでき、軽く日焼けを防ぐ(オリーブとは逆)
◎取り込む油の質で柔らかい細胞ができる。血液は変形能と言い細い血管を通る時には細く変形するが、硬いと変形できなくなる。皮膚表面の血管は細く、流れが悪くなれば、綺麗な皮膚はできない。

■ 良質の栄養素を摂るための簡単な方法はありますか?

◎ゼラチンゼリーなど
◎三養茶、はと茶、梅玄米酢、お年寄りでバテそうな方にはアミノ酸ゼリーなど
◎豆腐、胡麻豆腐や納豆
◎面倒ならば、練りゴマとハチミツをあわせてスプーン1杯そのまま食べる。
◎「養養」食生活が不規則、時間で食べれない、空腹を我慢してしまう、受験生の夜食になど重宝。
*自分で作ることもできます。作り方はおたずね下さい。

(予備項目)
■ ソーメン、ひやむぎ、そばなどさっぱりしたものを食べがちですが、気を付けたいですね?

◎一緒に夏野菜もたっぷり取り込んで。緑のものは血液の原料。
◎夏野菜は、冷やさなくても身体の熱をとるので、できるだけ温野菜にして食べる。
◎トマト、キュウリなど生で食べる時には良い塩をしっかり付けて食べる。それだけで水分補給になる。

◎ 縁のある方にいつまでも元気に過ごして欲しいと、漢方の小話や生活の知恵、病気のことなどを盛り込んだ情報誌を毎月発行している。
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茂子先生、ありがとうございました。
静岡市清水区にある漢方の専門店「蘖薬局」の堀茂子さんでした。